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だんの皮フ科クリニック

クリニック通信

だんの皮フ科クリニック通信では、皮膚に関するさまざまな情報を季節ごとに発信していきたいと思っています。診察室で患者さんからよく受ける質問や疑問点へのお答え、“よい皮膚”を保つために守るべき生活上の注意点などについてお伝えしていくつもりです。

文章内の太字の箇所をクリックしていただきますと、当クリニックでの基本的な治療内容をご案内しております。

第8回 「足の裏の硬いできもの」
ヘルペス

ウオノメ(鶏眼=けいがん)やタコ(胼胝=べんち)は足の裏の硬いできものとしてよく知られています。どちらも合わない靴を履き続けたり、歩きぐせにより足の裏の角質が部分的に厚くなる状態です。しかし、ウオノメとタコの違いを理解している人は少ないのでは?ウオノメは厚くなった角質が中に向かって楔状に食い込んだ状態、タコは厚くなった角質が外に向かって台形状に隆起した状態を言います。ウオノメは歩くと強く痛みますが、タコには強い痛みはなく鈍痛を感じる程度です。

病院で診察を受けず市販薬で対処している人もあると思います。しかし、足の裏の硬いできものはウオノメ・タコだけとは限りません。間違えられやすいものにウイルス性のいぼ(疣贅=ゆうぜい)があります。いぼとウオノメ・タコとでは治療法がまったく違います。まずは足の裏のできものの正体を見極めることが重要です。

第7回 「どんどん広がるとびひ」

正式な病名は「伝染性膿痂疹」といいますが、まるで火事の飛び火のように広がることから “とびひ” と呼ばれています。最初の症状は、あせも、かぶれ、虫刺されなど1か所だけなのに、患部を掻いているうちにじゅくじゅくしてきて、その周囲や離れたところに広がっていきます。掻き傷がじゅくじゅくしてきたときは、早めに皮膚科を受診し広範囲に広がらないよう治療を受けてください。

とびひ

家庭での注意点

  • 患部を流水またはシャワーで洗い、きれいにすることが大切です。
  • 患部がじゅくじゅくしている間は、湯舟に浸からずシャワーだけにしてください。
  • じゅくじゅくしている所はお薬を塗り、滅菌ガーゼで覆ってください。
    (傷パッドは通気性が悪く蒸れやすいので使わないでください)
  • タオルは患者さん専用のものを使用し、家族間で共用しないでください。
  • 爪は短くして掻かないようにしましょう。
第6回 「ピリピリした痛み」
ヘルペス

受診に来られた患者さんの問診票を拝見すると、「虫刺されのようなものが出来て、ピリピリ痛む」と記入されていることがあります。そんなときは、“ヘルペス”の可能性があります。

ヘルペスには単純ヘルペスと帯状疱疹(たいじょうほうしん)があります。

単純ヘルペスの中で多いのは口の周りにできる口唇ヘルペスです。風邪を引いた時や疲れがたまった時など抵抗力が落ちた時に出やすいといわれています。口唇ヘルペスは再発しやすく年に複数回受診される方もあります。

帯状疱疹は身体の左右どちらかに帯状に発疹や水ぶくれが発生し強い神経痛を伴います。大抵痛みは発疹が治ると軽快しますが、発疹がなくなっても痛みだけが長く続く場合もあります。とくに高齢者や顔面の帯状疱疹は重症化しやすいです。当院では初診日より2~3日後に再受診をお願いし経過を慎重に診させていただいています。
原因と治療についてはこちらをご覧ください。

第5回 「あなどれない低温やけど」

吐く息が白く見え始めました。そろそろカイロや湯たんぽをお使いになる方も多いのではないでしょうか。

そんな季節に増えるのが、熱傷(やけど)の患者さんです。カイロや湯たんぽはやけどするほどの温度ではないと思っておられるかもしれませんが、温かいと感じる程度でも長時間皮膚に触れ続けると「低温やけど」を起こすことがあります。

しかも低温だから軽症というわけではありません。じわりじわりと皮膚の奥深くまで進行するので、熱湯などのやけどより治りにくく重症化しやすいのです。

家庭での応急処置

  • すぐ、流水で十分冷やしてください(やけどの程度により5~30分)
  • できるだけ早く受診してください
  • 粘着性の強い被覆材(傷パッドなど)は貼らないでください
  • 感染予防のため水ぶくれはつぶさないでください

やけどしないための注意点

  • カイロ・湯たんぽは直接皮膚にあてないこと
  • 同じ場所に長時間あてないこと
  • 湯たんぽ、電気こたつ、ホットカーペットを使用したまま寝ないこと
    (就寝前に布団を温めるだけにしましょう)

熱傷(やけど)について詳しくはこちらもご覧ください

第4回 「秋は健康美肌の基礎作り」

スポーツの秋、行楽の秋、秋は何かと屋外に出る機会が多くなる季節です。

皆さん、秋の訪れとともに紫外線対策を怠っていませんか?穏やかそうにみえる秋の光の中にも紫外線が大量に含まれています。また、これからの季節は空気が乾燥し、皮膚の角質層にある水分量も減ってしまいます。すると、角質層のバリア機能が損なわれ紫外線が皮膚の奥まで透過してしまうのです。

皮膚は約1カ月で生まれ変わるとされていますが、日焼けの程度や年齢によってお肌の回復力に差が出るため、夏のダメージを残している人もいるでしょう。自然回復力を超える紫外線ダメージが蓄積すると、シミ、小ジワ、くすみなどの光老化が現れます。秋は保湿と紫外線対策によって健康美肌の基礎作りを心がけてください。

日常の注意点

  • 秋の日差しは斜めからさし込みますので、つばの広い帽子がお勧めです
  • 日差しが弱い日でも日焼け止めを塗りましょう
  • 本格的な乾燥シーズン前からしっかり保湿を心がけましょう

当院では、いろいろなタイプの保湿剤、敏感肌用の日焼け止め、美肌に効果的なビタミンC誘導体配合の化粧水等をご案内しています。相談されたい方は受診してください。

第3回「水虫の正体とは」

じめじめした梅雨の季節になると、“足の皮がめくれているのですが、水虫でしょうか”という質問が増えてきます。皮むけ以外にも、足がかゆい、足の指の間がじゅくじゅくする、足の裏やかかとが厚くなる、爪が白くなるなども水虫を疑う症状です。

では、水虫とはいったい何なのかご存知でしょうか。水虫の正体は“虫”ではなく、“白癬菌”というカビが皮膚に寄生して生じる感染症なのです。白癬症は足だけでなく、頭、手、背部、腹部、陰部など身体の様々な場所に起こります。

水虫を疑った場合は、患部の皮膚をやさしくこすって、めくれた皮の一部を採取し、顕微鏡で検査します。しかし、皮がめくれる、足がかゆいからといって必ずしも水虫とは限りません。自己判断でお薬を塗り悪化してくる患者さんもおられます。皮膚科専門医を受診して、適切な診断と治療を受けてください。

日常の注意点

水虫にかからないためには、日頃から以下の点に注意しましょう。

  • 足を石鹸できれいに洗い、清潔を心がけてください
  • 足をよく拭き、乾燥させてください(足の指の間も忘れずに)
  • 毎日同じ靴を履かないようにしましょう
第2回「顔のかゆみは花粉症皮膚炎かも」

日に日に暖かくなるこの季節を心待ちにしている人もいれば、憂うつになる人もいるのではないでしょうか。
花粉が飛び始めると鼻水や目のかゆみといった症状に悩まされる人は少なくありません。しかし、花粉症には顔が赤くなる、カサカサする、ヒリヒリする、痒くなるなどの皮膚炎の症状が出ることもあります。このような症状が毎年同じ時期に出る人は花粉症皮膚炎かもしれません。
顔の皮膚炎の診断と治療は皮膚科専門医を受診することをお勧めします。


第1回「正しい入浴法で乾燥肌を撃退」

この季節になると老若男女を問わず不調を訴えるのが肌の乾燥です。
白く粉をふいたり、カサカサしているところが痒くなったり、引っ掻き傷になってしまったり、冷たい風にあたるとヒリヒリしたり、お風呂や寝床に入ると猛烈に痒くなったり、一口に乾燥と言っても症状は人それぞれです。
当院では症状に合わせたお薬を処方いたしますが、毎日入るお風呂の習慣を見直すとさらに改善されます。

入浴法の注意点は以下の2つです。

  • あついお風呂に入らない
  • ナイロンタオルや荒いタオルでごしごし洗わない


これらの行為は皮膚を守っている皮脂を取ってしまい、かつ皮膚の表面を傷つけてしまいます。
その結果、皮膚はますます乾燥します。皮脂を奪わず、皮膚の表面を傷つけないのがポイントです。 冬はタオルを使わなくても、たっぷりの泡でなで洗いするだけで汚れは十分取れます。そして、入浴後は優しく水分を拭き取り、すぐに処方されたお薬を塗ってください。乾燥がひどいところへは朝にもう一度塗ると効果的です。
ぜひ、この入浴法と処方薬で乾燥の季節を乗り切ってください。